バンコクでの、私のタクシー乗車法「私はこれで、ぼったくりが減りました」

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はじめに

バンコクには、スカイトレインと地下鉄が都内中心部を走行しており、名物の渋滞に巻き込まれることなく移動することができる。しかしながら、東京のように鉄道がくまなく都内を網羅している訳ではなく、タクシーを利用せざるを得ない場面も少なくない。

タイのタクシーは、カラフルな車体が特徴であり、日本同様、走行距離と時間に応じたメーターにより、料金が計上される。初乗り運賃は35バーツ(約110円)である。日本とは比較にならないくらい、安価である。

とはいうものの、タイ語のできない私にとってタクシーは、いささか乗りこなすにはハードルが高い乗り物であった。なぜなら、次のような問題点が存在していたためである。

①運転手の多くは英語を使えず、目的地が伝わらない

②ぼったくりの危険性

以下に詳しく検討していく。

①運転手の多くは英語を使えず、目的地が伝わらない

運転手を見れば一目瞭然であるが、ほとんどがイサーン等から出稼ぎで上京した地方出身者で占められており、使用言語はタイ語オンリーである。しかも、下手にこちらがタイ語を使うと「アッ? アッ?」と聞き返されてしまうこと必至である。

なぜなら、タイ語には声調が幾種類もあり、発音によって意味が全く異なってしまう言語なのである。したがって、よほど上手に発音しないことには、かえって運転手を混乱させてしまうのだ。

また、外資系巨大ホテルや著名商業施設でもない限りは、運転手に目的地を告げたとしても、ほとんど場所を知らないので、無駄である。

そこで、私が考えたのは、

⇒場所を間違えようのない、ソイ(路地)の番号をタイ語で伝える

という作戦であった。

タイの数字を100まで簡単に覚える方法

初期の頃は、英語でトゥエンティフォーと言いながら指を2本と4本立てたりしたものだが、これも上手く伝わりづらかったので、タイ語の数字を100まで覚えることにした。100まで覚えれば、ソイの番号を伝えるには十分足りる。

この点、タイ語の1から10までは、簡単に覚えることができた。なぜなら、日本語と英語に酷似していることに気づいたからである。

1はヌン(英語のワン)
2はソーン(日本語の双)
3はサーム(日本語の三)
4はシー(日本語の四)
5はハー(英語のファイブ)
6はホック(日本語の六)
7はジェップ(英語のセブン)
8はペット(英語のエイト)
9はガーオ(これは「九官鳥がガーオ」の語呂合わせ)
10はシップ(これも「重傷に湿布」の語呂合わせ)

あとは応用で、たとえば35なら、3のサームに10を意味するシップをくっつけてサームシップと言えば30を表すので、これに5を意味するハーを加えて「サームシップ ハー」で35。この要領で覚えていくと、めでたくタイ語で100まで話すことが可能となった。しかも、この数字は、心配していた発音の問題がそれ程ないようであり、アバウトでもかなり通じてくれる。

なお、20番台はソーン シップ〇〇とは言わず「イーシップ 〇〇」と言うし、11、21、31・・・など一桁が1の場合には、それぞれ「シップ イエッ」「イーシップ イエッ」「サームシップ イエッ」と言う例外はあるので注意した。

ソイの番号をタイ語で運転手に伝えてみたら・・・

効果はてきめんであった。ソイの入り口には「この路地は35」みたいな標識があるので、運転手が間違えることはない。あとは目的地に近づく頃、運転席に身を乗り出すようにして「ティニー!(ここだ!)」と指示するようにしている。

しかも、以下に述べる方法と併せてタイ語でソイの番号を伝えると、ぼったくりの被害に遭う確率が、俄然、減ったのである。

②ぼったくりの危険性

タイ初心者が、タクシーの乗車において最も心配なのは、「ぼったくりされるのではないか」という点だろう。確かに連中は、こちらが隙を見せたなら、すぐさまボッタクリモードに切り替えてくる。

実際、私もカオサンからチットロムまで300バーツの運賃を泣く泣く払ったことがある。メーターのスイッチを予め切断しておき、「このメーター、ほら、壊れてるんだ。だから300バーツ払ってくれ」という手口であった。

ホテルや観光地の前で「タクシー!」と客引きをしてくるような、いわゆる雲助は絶対に相手にせず、流しのタクシーを捉まえることは当然のこととしても、私は、二度とぼったくりの被害に遭わないため、タイ人のタクシーの捉まえ方を観察し、それを真似ることにしたのであった。

その1 タイにおけるタクシーの呼び止め方にはコツがある

日本であれば、片手を挙げてタクシーを止めるが、タイ人はこのようにはしない。ではどうするのかというと、手を斜め下に伸ばしてヒラヒラさせて、

「コッチコイ コッチコイ」

▲「♪ココへ来て ソバへ来て」と斜め下に手をヒラヒラさせるのがタイランド流

このように誘導するのである。これはタクシーのみならず、バスでも用いられるアピール方法である。

仮に日本流の挙手をしてしまうと、自分が観光客であることを白日の下に晒すこととなり、それはタクシー運転手のぼったくりモチベーションに火を点けることにもなる。

だから、「こっちはタイのタクシーに乗りなれているのだぞ、ぼったくりしても無駄だぞ」ということを、この斜め下に伸ばした手をヒラヒラさせることで表現するのである。

これが私の採る、ぼったくり回避の第一の策である。

その2 タイ語で行き先のソイを伝えるべし

タイではタクシーが停車したら、次は運転手に目的地を告げ、乗車させる気があるのかどうかを確かめる必要がある。仮に日本の運転手が乗車拒否しようものなら、すぐにクレームが入り、運転手はお目玉を食らうことになるのだが、ここタイでは、乗車させるも拒否するも、すべて運ちゃんのその時の気分次第なのである。

ここでは、先に述べたように、タイ語で行き先を伝える。「スクンビット、ソイ63 ビックC」のように、ごくごく大まかな目的地を伝えるのがよい。「BTS」「MRT」の単語は、英語のできない運転手でも理解してくれる。

が、地名は発音が難しく、通じないことが多いので注意が必要である。たとえば、「スクンビット」と日本語的に言っても通じないだろう。どちらかというと「スゥクンウィッ」のように発音させる必要がある。

なので、私は電車に乗車した際、車内アナウンスをスマホに録音するなどして、駅名の発音を覚えるようにした。そうすればタクシーに乗車した際、BTSやMRTの単語と合わせることで、最悪でも駅まではたどり着くことができる。

最近の実戦結果、30戦29勝

私は一度の訪タイで、約10回ほどタクシーを利用するが、ここ30回ほどの例でみると、タクシーを拾ったとき、メーターを使わず言い値でぼったくりを仕掛けてきた運転手は、たったの1人である。もちろん、「マイ パイ(行かねえよ)」と冷たく言い放ってドアを閉めた。

このとおり、ぼったくりを仕掛けてくる運転手が、ほとんどいなくなったのである。いや、むしろタイ語で世間話的なことを振られたりして、閉口することもあるくらいだ。初期の頃は、4割くらいの確率で200バーツだの300バーツだのと吹っ掛けられたものだが、今はほぼ、安心して乗車することが可能となった。

また、最近では、「Grab TAXI」やら「UBER」といった、新手のサービスも開始されたようである。私も先日、この新サービスを実際に体験したので、次の機会にレポートしたいと思う。

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