機械に弱い私が、タイでiPhoneを使えるようになるまで(中編)【タイでSIMフリー携帯を使う】

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海外に行ってまで、端末の2台持ちは煩わしい。そんな思いから、これまで使用していたノキアの端末に別れを告げ、レンタルのモバイルルーターを使ってみることにしたのであった。

 羽田空港内のブースでルーターをレンタルする

その当時の私は、iPhone5を使っていた。これをタイ国内で使用するには、国際ローミングで非常に高い料金を支払うか、またはモバイルルーターをレンタルするかの2択であった。

料金を比較すれば後者のほうが断然安上がりであることから、おのずとモバイルルーターを選択した。

料金は、キャンペーン割引を適用させ、紛失・盗難に備えた保険などのオプションを付けたところ、1日あたり、約千円くらいになったと思う。

安くはない出費である。しかし、必要経費だと割り切った

しかしモバイルルーターの最大の弱点が、すぐさま露呈した

現地では、普段から使い慣れているiPhoneを通常どおり使えるとあって、大変便利であった。タイ国内での電波状況も良好で、情報収集も快適に行うことができた。

ところが、調子に乗ってネット接続し続けていると、すぐさまその弱点を露呈することになる。

バッテリーがすぐになくなってしまうのだ。おおむね、4、5時間でヒットポイントが枯渇してしまうので、とても1日の活動をカバーできるものではない。仕方がないので、必要な時に電源オン、そしてオフ、を繰り返すしかなかった。

極めて面倒であった。

しかも、iPhoneとこのモバイルルーターの2つを常に持ち運ぶ必要もあるため、ポケットが重く膨らみ、邪魔になって歩きづらく、イライラさせられた。

また、前回痛感したバッテリー枯渇問題に対応するため、予備のバッテリーをレンタルしてみたのだが、さらに荷物と重量が増え、もはやカバンなしで出かけることができない。手ぶら派の私にとって、煩わしいことこの上なかったのである。

結局、モバイルルーターでは、問題の解決に寄与しなかった

これらを解決するための対策を考えていたところ、SIMフリー対応機種であれば、現地でSIMカードを購入することで、ご当地通信事業者の電波を現地の条件で利用できる、ということを知った。

それは便利だ、利用しない手はない。

そこで、機種変更を決断。iPhone6sを入手して、準備を一つ整えた。

iPhone6sであれば、SIMフリーに対応している

SIMフリー対応だとか非対応だとか、どういう事なのか?と調べたところ、要するに、対応機種ならば他社のSIMカードに差し替えて他社の電波を利用できる。

一方、非対応機種ならばロックがかけられていて、契約した通信事業者の電波しか使うことができない、ということであった。

この点、iPhone5などの古い機種はSIMフリー非対応であり、6sならば対応機種だという。

ただし、当時は、6sに機種変更しても、「変更から6か月を過ぎないとロックを解除してやらないぞ」という通信事業者の最後のイジワルがあった。

購入してから6か月が経過した、さぁロックを解除してもらおうではないか。いざ携帯ショップへ

機種変更から6か月が過ぎ、タイ行き航空券も購入した。あとはSIMロックを解除して、現地でiPhoneを利用できるように準備するだけであった。

調べると、まずは通信事業者に対して、SIMロック解除を申請すべきとのこと。早速、携帯ショップに出かけた。番号札を引いてから、待つ時間が長い。

「52番の番号札をお持ちの方、3番の窓口へお越しください」

ようやく自分の番になり、本日の目的を告げた。担当係員氏いわく、窓口で手続きすると3,000円の手数料が発生するが、ネットで自ら手続きすれば無料とのこと。それなら自分でしますと窓口での手続きは断ったのだが、このSIMカード差し替えの件について、さらに詳細に尋ねたところ、冷たく突き放されるような回答があった。

「うちでは分かりませんな。アップルさんに訊いてください」

通信事業者の言い分は、「うちではSIMロックの解除をすることはできます。が、それから先の設定などはアップルさんの管轄です」ということであった。

私が知りたかったことは、「ロックを解除した後、実際のSIMカードの差し替え作業において、どのような操作をすれば現地で安心してiPhoneを使えるのか」ということに尽きる。

だが、結論として、ショップでは、この疑問を解消してはくれないのだ。ダメだこりゃ。それなら長居は無用である。

アップルストアに出向き、疑問を質問してみた結果

「アップルさんに訊いてください」という言葉に一抹の不安を抱きつつ、アップルストアへと向かった。天下のアップルストアならば、知識豊富なスタッフが疑問を解決してくれるはずと、何の疑いもなかった。

しかしながら、なんとここでも納得のいく回答を得られなかったのだ。スタッフ氏によれば、

「海外でSIMカードを差し替えてiPhoneを利用したという例を聞かない」

という耳を疑うようなもので、したがって、そのための準備作業をどのように進めたらよいのかの手順も完璧に回答することができなかったのである。

iPhoneのユーザーは世界で何億人であろう。そのうちの相当数が世界中を旅行し、現地のSIMカードを利用しているはずである。

それなのに、 -たとえ正社員ではなかったとしても― これだけの世界的な企業のスタッフであってさえ、海外での利用に係る知識が乏しいという悲しい現実。世界中、どこへ行っても使えることを前提としたアイテムではなかったのかしら、iPhoneって。

帰宅後、アップルのサイトを調べてみたら

アップルの公式サイトに、「iPhoneのロックを解除する方法」というページがある。

https://support.apple.com/ja-jp/ht201328

本日現在、2017/10/13更新の内容となっているが、私が出発前に調べた時は、もっと古い内容であった。その説明を読んでも、とても腑に落ちるようなものではなかったのである。おそらく、アメリカのアップルで作成された英文をそのまま直訳して日本向けサイトで表示したため、変な日本語の、不適切な説明文となっていたのである。

現在の内容を見ても、「ご利用の通信事業者に連絡する」の後、「現在ご利用の通信事業者とは違う通信事業者の SIM カードをお持ちの場合」と「別の SIM カードをお持ちでない場合」とある。

日本国内にいる現時点では、当然のことながら海外のSIMカードを持っている訳がないのであるから、よって、「別の SIM カードをお持ちでない場合」に該当することになる。

現在では、まだマシな説明になってはいるが(比較のため当時の内容を保存しておけばよかったと後悔している)、現在のアップルの説明文によっても「①バックアップを取る→②iPhoneを消去する→③iPhoneを復元する」旨が説明されている。

「えッ?海外でSIMカードを差し替えるにあたって、わざわざiPhoneのデータを完全消去しなくちゃいけないの??」

という新たな疑問が、またもや発生したのであった。

私の今回の趣旨は、「海外でSIMカードを差し替えて、安心してiPhoneを利用したい。そのため、日本においてどのような準備をすればよいのか」である。携帯ショップ、アップルストア、公式サイト。たかだか海外でのSIMカードの差し替え一つであるが、ここまで時間と労力を使っても、解決できなかった。

そして僕は途方に暮れたところ、「さらにヘルプが必要な場合は、オンラインでお問い合わせいただくと Apple のエキスパートによるサポートがスムーズに受けられます。」の表記が飛び込んできた。最後の頼みの綱であった。

「エキスパートを名乗る以上、いくらなんでも解決してくれるだろう」

ピッポッパとここに電話して、エキスパートとやらに問い合わせしてみたのであった。

(最終回へつづく)

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