タイ料理の楽しみ【タイスキ。MKレストラン編】

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タイ旅行での楽しみに欠かせないものは、やはりタイ料理だろう。世界三大スープの一つに数えられるトムヤムクンを始めとして、世界の食通を唸らせてきたタイ料理。だが、胃の弱い私にはハードルが高い食事である。数少ないながらも、私が試してきたタイ料理をご紹介したい。
 
 
 
タイ料理を食べられるのか心配だった初期の頃

私は胃腸が弱い。特に、胃の調子に自信が持てない。あれは学生時代のこと、朝食代わりにグロンサン強力内服液を摂取していた時期があった。空き瓶を得意げに並べたりして、一人で悦に入っていた。

そんなある日の夜明け前、胃に痛みが走った。イテテテテと飛び起き、慌てて胃薬を流し込んだ。昨晩、とくにおかしな食事はしていないはずなのにどうしてかと考えてみると、例の空き瓶が目に飛び込んできた。そう、空腹時にそのような内服液を大量摂取していたのが、胃にダメージを与えたらしかったのだ。

初めての社会人になった時にはストレスで胃をやられ、富山の薬売りと異名をとったほど、各種胃薬を所持していた時期もあった。

以来、常に胃薬を携帯する生活を続けており、脂っこいもの、刺激の強い食べ物にトライすることが出来づらくなっているのである。

地球の歩き方なんかのガイドブックをめくると、タイ料理が写真つきで紹介されている。唐辛子のイラストの数が多ければ多いほどスパイシーであることを示しているのだが、どれもかしこもギトギトでファイヤーな感じがし、それだけで胃が拒絶反応を示してしまうのである。

こんな状態で、果たしてタイ旅行を乗り切ることができるのか、戦々恐々なのであった。

お腹を慣らすために必ず食べるもの、それはタイスキ

タイ上級者の諸先輩方に相談したところ、それならタイスキを食べてみよと言う。「何ですか、そのタイスキちゅうのは?」と聞けば、一種の寄せ鍋であるとのこと。

辛くもなく、また、グツグツ煮ているので消化も良く、タイに着いたらまずタイスキを食べるのだという大先輩の知恵を拝借することにした。

そのタイスキなるものを食べさせる店で有名なのは、タイスキの発祥ともいわれる「コカレストラン」である。アソークのタイムズスクエアビルの地下に店舗があり、初期の頃、よく利用した。

肉、野菜、豆腐、魚、麺……。

頼んだもの一切合切を一気に鍋に流し込む。グツグツ煮えだすと、やがて灰汁も浮かび上がるが何のその、お構いなしで頂く。これがタイスキのダイナミックなところである。

アツアツに煮えた食材を、特製のタレに少しだけつけて食べてみる。

「美味い!」

豊富な野菜を煮て食べるので、したがって消化に良いから胃にも優しく、食が進むのである。豆腐は日本のそれと同じ味がして美味なのであるが、内部が猛烈に熱を持つため、猫舌の私はいつでも口に豆腐を入れたままハフハフと間抜け面をしてしまうのが情けない。

タイスキ。伝統的なタイ料理ではないが、しかし安心して食べることのできる料理と出会えたことは大きかった。たちまちに私の中での四番でエースの存在となったタイスキ。よって、一度の滞在で、2度も3度もコカレストランを訪れたのであった。

「MKの方が安くて美味しいよ」と地元民

「いやぁ、コカレストランのタイスキって美味しいよね、感動したよ」と地元民に話したところ、どっこい彼らはコカレストランに行かないのだという。

なぜなら、コカレストランは料金が高いのだと。そういえば、客層にタイのファミリー層をあまり見かけなかった。

それに、もっと美味しくて安い店があるのだという。その店こそ、MKレストランなのであった。MKレストランとは、タイのショッピングモールに行けばどこにでもあるくらいの有名店であり、店内は、いつでもタイスキを楽しむ地元民であふれている。

よし、確かめてみよう、ということで、MKでタイスキを食してみたのであった。

タイスキなら絶対のおススメ! MKレストランで食事しよう

MKは、バンコクの至る所に店舗がある。たとえばアソークなら、ターミナル21とロビンソンの地下に出店している。私が初めてMKに行った頃は、まだターミナル21がなく、フードコートの一角にあるロビンソン店で舌鼓を打ったものである。

さて、初めてMKに行かれる諸兄のため、入店してからタイスキを食べるまでを簡単に記してみたい。

【ステップ1】 入店して人数を申告する

店員が人数に応じたテーブルまで案内してくれる。なお、繁忙店舗では、番号札を取り、順番が店頭のディスプレイに表示・放送される銀行方式のものもある。

【ステップ2】 食べたいものをオーダーする

メニューを渡されるので食べたいものをオーダーする。なお、嬉しいことに、写真には日本語が併記されているので安心。ここで私からご注意を一つ。牛肉にもいくつか種類があるが、安い方の牛肉は恐ろしくまずいので、頼むなら高い方をオーダーする方がベター。

なお、テーブル備え付けのタブレット端末でオーダーする方式の店も増えてきた。ここではタイ語か英語のどちらかの表記を選択する。

それから、飲み物については、「いらない」というと、無料の冷たいお茶が提供されるので、ビールを飲めない方や節約派にも優しい仕様となっている。

【ステップ3】 鍋に注がれたスープに火が入る

火といっても電気であるが、加熱によってなみなみと注がれたスープが煮え立ち始める。オーダーした食材が届けられたら、沸騰したスープへと豪快に食材をぶち込む。

なお、火力は大、中、小の三段階であり、手元のスイッチで調節可能。

【ステップ4】 思う存分食べる

よく煮えたら小皿にすくって、思う存分食べる。黄金色したMKのスープは絶品。マジで美味い。からーいタレや、からーい香辛料も用意されるので、お好みで辛さのアクセントを調節して召し上がって頂きたい。

なお、黄金色のスープはどんどん蒸発していくので、少なくなってきたら追加を頼みましょう。

【ステップ5】 シメにはグリーンヌードルを!

日本では、鍋のシメにはご飯やうどんを入れるのが楽しみという向きも多いと思われるが、タイスキの場合には、ぜひグリーンヌードルを試していただきたい。

その名のとおり緑色の麺であり、ヤクルトラーメンのような見栄えである。よって、敬遠されがちと思われる。だが、黄金色のスープとの取り合わせは最高であり、タイスキ界のクローザーとして、絶対的な存在なのである。美味しいので、ぜひお試しあれ。

【ステップ6】 お会計はテーブルチェック。安い!

お腹が満腹になった頃、きっと心も満たされているはずである。店員に人差し指でレ点の動きを示すと、テーブルにて会計してくれる。

さて気になるお値段であるが、私の場合、大体が250バーツ以内で収まっている。これはバーガーキングなどでセットを頼むよりも安いので、コスパも栄養面も、極めて優れているといえる。

ところで話は変わるのだが、少し前まで、突如店員が音楽に合わせてダンスを開始するMKフィーバータイムが存在していた。店内の照明も、どことなくミラーボールに見えてくる。我々が食事するその横で、恥ずかし気に、そしてぎこちなく、踊る店員の姿が楽しみであったのだが残念だ。

「ダンスはもうないの?」と店員に尋ねてみたところ、どうやら前国王がお亡くなりになられたことから、自粛しているのだという。

だが、現在は再開しているとも聞くので(※土日の夕方6時頃がダンシングタイムであるようだ)、これからMKに行かれる方は、是非楽しみにしていただきたい。

日本にもMKレストランはある。だが、お味の方は・・・

このように、タイのMKで食べるタイスキは大満足である。あるとき、新宿にもMKがあることを知った。あのMKが日本でも食べられるとあって、よっしゃーとばかり、早速食事に向かったのであった。

が、どういうわけか、スープの味が違っているように感じ、残念ながら美味いとは思えなかった。あのレシピは、タイのMKだけのものであって、門外不出なのかもしれない。

やはり、タイスキは、タイで食べてこそでありますな。

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