安い! 美味い! 清潔! の三拍子そろったフードコートなら、ターミナル21で決まり

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海外旅行での心配事の1つでもあり楽しみの1つでもある事といえば、食事が挙げられるでしょう。下痢をするのではないか? あるいは、あの料理を食べてみたいな  etc……。バンコクには、この悩みと期待とを一挙に解決してくれる優良なるスポットがあります。それが、アソークにそびえる大型ショッピングモール、「ターミナル21」にあるフードコートです。それでは早速ご紹介いたします。なお、便宜上、本文中の日本円は、バーツの3倍としております。

バンコクは、思っていた程には物価が安くない街だった

ガイドブック等を見ると、そこには、「タイの物価は日本の約3分の1」などと紹介されていたりします。確かにタクシーの初乗り運賃は35バーツ(105円)ですから3分の1以下で済みますし、缶ジュースも1本10バーツ(30円)ですから、日本よりも安いことは間違いありません。

ところが、海外旅行に慣れていない私のような者が安心できる食事処で値段を見てみると、3分の1どころか、日本と変わらない料金設定がなされている店が多いことに気付いたのでした。また、外資系なので当然と言えば当然ですが、バンコクの至る所に見つけることができるスターバックスなども、日本と全く同等の値段がしますので、わざわざ入ろうとも思いません。

私は、日本においては、1食にかける値段の基準値を500円と設定しています。これをタイバーツに換算すると約170バーツですから、これを超過してしまうと、タイでの物価の安さを享受することができず、普段と変わらない出費が生ずることになってしまいます。この点、気軽に、そして安心して入店でき、なおかつ170バーツをオーバーしない食事処をみつけることが、なかなかに困難でありました。

日本食レストランは、日本と同等の値段設定だった

たとえば、これはプロンポンにある「Japanese Restaurant TAN TAN MEN」という名の日本食レストランのメニュー看板です。「China Restaurant MISO SOUP」のような逆説的な店名もツッコミどころが満載ですが、いくつか見ていきましょう。

●胆々麺 160B(480円)店名に冠された料理です。ピリ辛を意味する「坦」でなく、胆の字が使われていますので、内臓に優しい一品なのかも。

●チャチューメン 160B(480円)焼き豚好きなら、胆々麺と比べてお得でしょう。

●あさりラ麺 180B(540円)麺の前に冠詞「ラ」が入っていますね、フランス料理なのでしょうか。マルセイユ辺りで獲れるあさりは、チャチューよりも高級なようです。

●海老彼ライス 190B(570円)「恋人はサンタクロース」「私の彼は左利き」ならぬ「海老の彼はライス」だそうです。日本と変わらぬ価格設定ですので、お得感はありません。

●キムチ茶半 140B(420円)キムチとお茶がハーフ&ハーフで楽しめる創作料理の登場です。餃子の王将のキムチチャーハンは500円ですから、これも若干お安い程度ですね。

●マボトフ 160B(480円)ロシア料理のような名前ですが四川料理です。これまた餃子の王将では500円ですので、お得感なき価格設定です。

別の日本料理店はどうでしょうか。

天ぷらそばの350B(1,050円)に思わず二度見してしまいます。日本でも千円オーバーの天ぷらそばを食べようと思ったら、そこそこのクラスの蕎麦屋となるでしょうね。

さて、いま見た2つのお店は、日本人が多く住むプロンポンという土地柄を考慮すると、価格を高めに設定しているのも分からなくはありません。また、和食ならば食べなれているので、少なくとも「下痢はしないはず」という安心感を得られます。

ただ、せっかくタイに来ているのに、割高の和食ばかりを食べていても面白くもなければ、財布にも優しくありません。どこかいい場所はないかしらと探していると、何かの拍子に「ターミナル21のフードコートが優秀だ」という話を耳にしたのでした。

アソークに超優秀なフードコートがあった

スクンビット地区アソークにある大型ショッピングモール、「ターミナル21」の存在は、すでに多くの日本人の方がご存知のことと思われます。ただ、ここに超優秀なフードコートが併設されていることをご存じない方も、少なからずいらっしゃるかもしれません。

私も数年前まではそんな一人でした。それまで何度もターミナル21に買い物で訪れてはいたものの、フードコートの存在までは気付いていなかったのでしたが、あるときターミナル21のフードコートが優秀と聞き、館内の5フロアにあるフードコートを発見します。「PIER 21」というのが、そのフードコートの名前です。

フードコートの周囲には、ラーメン屋やタイ料理などの通常のレストランもたくさんあるのですが、やはり値段が高めに設定されていますので、よりお手頃価格で様々な料理を楽しむことのできるフードコートは、いつも大盛況となっています。

フードコートで食べられる料理は、和食やイタリアンといったものはありませんが、タイ料理ならば、大部分のものが食べられるのではないでしょうか。しかも、超お手頃価格です。それでは、初めてターミナル21のフードコートを利用される方のため、この日、私が実際に行動した時系列に沿って、利用方法をご説明いたします。なお、タイでのフードコートの利用方法は、おおむね全てのフードコートで共通しております。

ステップ1 まずはクーポンを購入しよう

タイのフードコートでは、各店舗に現金を支払う方式をとってはいません。クーポン販売所において、クーポン券を購入する必要があります。いま、クーポン券と申しましたが、ターミナル21ではカードにチャージする方式を採っており、いわゆる「クーポン券」を紙ベースで利用するフードコートは少なくなってきました。販売所では、スタッフに現金を黙って渡すだけで、その分をチャージしたカードを手際よく渡してくれます。

「では、どれくらいの現金をチャージすればよいのか?」

私がここで食事する場合、よほどのことがない限りは、100バーツ(300円)でおつりが来てしまいます。だから、とってもお安いのです!

「ちょっと待った!」

写真のクーポン販売所は、フードコート入口に設置されていることから、とても目立つ存在です。したがって、食事時ともなれば、多くのお客さんがここに並んでしまいます。まぁ、そりゃそうですよね。

ところが、このフードコートには、もう1つのクーポン販売所がコート右奥にあるのです。こちらの方が比較的空いていますので、手前にあるクーポン販売所はスルーして、どんどん奥に進みます。

ここで現金を100バーツチャージします。チャージが完了したら、食事を注文に、いよいよお目当ての店舗へと移動します。私はチャーハンとトムヤムクンが好物なのですが、これを食べさせるお気に入りの店舗があります。

ステップ2 気に入った料理を見つけて、注文しよう
ここが私のお気に入り、イチ押しのお店です。クーポン販売所からすぐのところにある、右奥から2番目のお店です。チャージしてすぐに並ぶことができるので、とっても便利です。

繁忙時には、調理師が2名の場合もあります。

メニューです。どうでしょう、とってもお安いですよね。お値段なんとチャーハンが35バーツ(105円)にトムヤムクンが50バーツ(150円)で、路上の屋台と変わらぬバリュー価格設定です。列に並ぶと、スタッフが適宜のタイミングで「あんた、何食べるの?」と訊いてくるので、料理名や番号などを伝えて注文します。このとき、先にチャージしたカードを手渡すと、カードをマイナス処理し、レシートと共に返してくれます。

並んでいる目の前で、とても手際よく料理してくれます。出来立てアツアツの料理が完成しました。

ステップ3 食器はセルフで消毒しよう

さて、地元タイ人と食事に行ったときのことです。観察していると、彼らが必ず行うことがありました。何をするのかと言いますと、テーブル備え付けのナプキンやティッシュを使い、食器を拭きふきとお掃除するのです。キレイに洗われていないから、そうするのだそうです。

食堂やレストランの清潔さ、という点では、日本とタイとでは、その衛生観念の違いが大きいと思われます。それは衛生状態の良くない道端の屋台で食事をする地元民が極めて多いことからも伺えます。タイ人は、「細かい清潔さは気にしないし、それに耐えうる強い胃腸を持っている」ものだと思っていました。

ところが、多くのフードコートにおいては、使用する食器と一緒に、このような消毒装置が備え付けられているのです。

熱湯消毒マシーンです。「あなたが口にするフォークやスプーンが汚れてるかもしれないから、ここで消毒できるわよ」と気の利いたサービスがなされています。これなら潔癖症の方でも安心できますね。

ただ、このようなマシーンを備え付けると、そこはイージーな方に流されやすいタイ人ですから、「どうせお客はマシーンで熱湯消毒するのだし、オレら真面目に食器洗いしなくてもいいんじゃね」というアルバイトが続出するのではないかと、悪循環が懸念されます。

ステップ4 混み合う店内から、座席を見つけよう

次は食事をする席を見つけなくてはなりません。が、独りで食事をする場合、いつも混雑している店内で座席を確保するのは意外と苦労します。日本であれば、空いた座席に荷物を置いて場所を確保し、それからオーダーに行くことができるでしょう。ですが、ここはタイです。置き引きされるリスクが、俄然高まります。

「それなら、盗られてもいいような物を置いて座席確保したらどうなんだ?」

これも実験済みです。私はまずミネラルウォーターを購入し、それを卓上の真ん中に置き、あたかも月面に星条旗を突き刺して先占取得を誇示するかのように「この席、確保済み」をアピールしてみたのですが、なんとファラン(白人)のカップルがそれを端に寄して席を奪い、何食わぬ顔をして食事していたのです。私は食事のトレーを持ったままこの周囲を旋回し、「確かにこの場所だったはずだ、いや、間違いない」と確信。食事をしているファランに、

「それは私の水ではないのか? Yes or No !」

と山下大将のように威厳をもって迫ったところ、「オー、ソーリー」と全く悪びれることなく席を立って行きました。なので、ここで売られているミネラルウォーターで席を確保したくらいでは、かような手合いがウヨウヨいるので安心できないのです。なお、日本ではお冷は無料ですが、水道水が飲用に適さないタイでは、ミネラルウォーター7バーツ(21円)の購入が必要です。

「水で席も確保できないだと? だったらどうしろっていうのだ!」

ここでは独りで食事する以上、多少効率は悪くなりますが、「トレーを持ったまま周囲を伺い、まもなく席を立ちそうな先客に当たりを付けておく」という作戦に出ざるを得ません。ただ、そうはいっても、ここは座席数も多く、食事を済ませたらすぐに帰っていく人も多いので、それほど長時間座席を探すこともありません。

また、綺麗に着飾った下膳係も常に巡回してくれていますので、先客の残していった食器類は速やかに片付けてもらえます。

ステップ5 お待ちかねのタイ料理を楽しもう
 入店してから、ここまでの所要時間は約10分。大好物を目の前に、お腹がグーグー鳴り始めています。今回オーダーしたチャーハンとトムヤムクンです。それでは、いただきます!

見てください、僅か250円程度でこのボリューム!  私はタイ米そのものは苦手ですが、チャーハン自体には合いますので美味しくいただけます。また、辛い刺激物も苦手な私ですが、このトムヤムクンは過剰な辛さがないばかりか、ココナッツと絶妙にマッチして、とっても美味しいのです。大きなエビも5つほど入っており、コスパ面も優れていて大満足です。

 食事が済んだら、できるだけ下膳口へと下げます。食べっぱなしにして席を立つ客も多いですが、日本人たるもの、お行儀良く食事したいものです。なお、先述のとおり、下膳係に引き継いでもオーケーです。

ステップ6 チャージした分を忘れずに精算しよう
お腹を満たしたら、お帰りの際には、忘れずにチャージした分を精算します。ここでもクーポン販売所に並び、黙ってカードを渡すだけでスタッフがおつりを返却してくれます。今回の食事では、僅か100バーツをチャージしただけで、チャーハン、トムヤムクン、ミネラルウォーターを購入でき、おつりまで戻ってきました。

その他、店内の様子もご覧ください

飲み物屋さんです。カップに詰め込まれた果物をミキサーにかけ、ジュースにしてくれます。ビタミン類が豊富に摂取できそうです。

大きな鍋でダイナミックに調理しています。

お肉でしょうか。相撲部屋のお相撲さんもお腹いっぱいになりそうです。

彼は、私の大好きな調理師です。いや、この背中を向けた男性でなく、写真のシェフ、ピエールのことが大好きなのです。

料理って、なんて楽しいのだろう

と心から料理を愛していることが、その表情から伝わってきます。このパネルを見ると、いつもホッコリ癒されてしまいます。私は彼に敬意を表し、ピエールと名付けたのでした。

おまけ。ライバルのフードコートも、少しだけご紹介します
超高級から庶民的なものまで、多くの個性的なショッピングモールを擁するバンコクにあって、個性派を代表するショッピングモールといえばMBK(マーブクロンセンター)でしょう。ここにはいくつかのフードコートがあります。私はずっと、2つだけあるものだと思っていたのですが(併設されている東急の中にもう1つあり)、実は最下階にもフードコートを発見いたしました。順次、ご紹介いたします。
これは5フロアにあるフードコートです。タイ料理だけでなく、各国の料理を楽しむことが出来ます。ただ、高級路線ですので、お値段お高くなっております。
こちらは、その1つ上の階にあるフードコートです。グッとローカル感と大衆食堂感がアップしました。したがって、お手頃価格です。
もう10年以上MBKに通っていながら、今回ようやく発見したフードコートです。名前も堂々たる「BIG FOOD COURT」です。どれほどビッグなのでしょうか、期待も高まります。
果たしてその実態は、ご紹介した中で最小でした。せめて名前だけでもと虚勢を張ったのかしら。何しろ立地が悪いです。最下階にあって目立たないので、お客さんもまばらです。

ターミナル21のフードコート、行き方のおさらい

もはや言うまでもないことかもしれませんが、このフードコートへの行き方をおさらいしておきます。BTSならアソーク駅下車直結、MRTならスクンビット駅下車徒歩1分とアクセスは抜群の大型ショッピングモール、ターミナル21へと向かってください。このターミナル21の5フロアにフードコートがあります。

なお、タイではフロアの数え方が独特であり、日本でいうところの1階がGフロア(地上階の意味だと思われる)と呼ばれていたりして、Gフロアの上が1階などの場合が多々あります。なので、5フロアであって5階ではありませんのでご注意ください。

安くて美味しくて清潔。走攻守の三拍子そろったバンコクを代表する万能フードコートです。ぜひお立ち寄りになってみてください。

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