アメックスSPGカードのポイントを利用して「ラヨーン・マリオット・リゾートスパ」にプラチナ会員として宿泊してみた。アクセスも解説(2)

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「ラヨーン・マリオット・リゾートスパ」に宿泊するための事前準備を経て、半日かけてホテルに到着しました。今回は、1日目の続きからバンコクに戻るまでをお伝えいたします。

敷地が広いので、夜風に吹かれつつ散歩するのも心地よい。フィットネスジムにスパ、そして海辺のプールを見て回る。

部屋にまで聞こえてくるマイクの声が賑やかだ。どうやら、砂浜に隣接されたプールサイドで何かのイベントが開催されているようである。散歩がてら、そこまで向かってみることにした。

ホテルの敷地は結構広い。緑の中のアップダウンもあって、さながらゴルフ場のようだ。事実、昼間には従業員がカートを使って移動しており、小鳥のさえずりも聞こえてくるので、その感じは強まる。

この中のどこかに小鳥が止まっているのが分かるだろうか。見たことのないような小さな鳥である

ホテルから10分ほど歩くとプールに出た。これは2つあるうちの小さい方のプールであり、「フィッシュバー」という名のバーも併設されていた。プールサイドでは、どこかの企業の打ち上げ的なパーティーが催されていた。司会者もいて本格的だ。

企業の慰労会? こっそり参加できたかもしれない

こちらのプールは、先日の大風の影響でクローズしていると説明を受けたのだが、ビーチも見てみたいので、明日もう一度訪れてみることにした。

来た道を戻る途中の建物には、24時間利用可能なフィットネスセンター高級スパがあった。私の感覚からすれば、「休暇でホテルに来てまでジムでトレーニングする人の気が知れない。ご苦労なこっちゃ」と思っているのだが、それは単に庶民の感覚でしかなく、エグゼクティブクラスならば、きっとそういった過ごし方をするのでしょうね。私がジムをのぞいた時にも、2人ほどハァハァ言いながら汗を流していた。スパは高過ぎるので素通りした。

ジムはホテル内ではなく、薄暗い離れにある

静まり返った離れのジムで黙々と汗を流す。ご苦労様です

1時間5,000Bくらいは取られるのだろう。とても手が出せない

 
 
ホテル内にあったPRディスプレイ。高級感が漂っている

 
 
夕食はどうする? 食事のできる場所は3か所。レストラン、軽飲食コーナーにラウンジ。コンボセットはボリューム満点で超オススメ

ぐるりと敷地を一回りしたところでお腹も減ったことだし、夕食としたい。だが、一番近いコンビニでも車で5分を要するくらいにホテルの周りには何もない。本当に海と山しかないのである。よって、ホテル内ですべてを完結させる必要がある。ホテルで食事が可能なのは、レストラン、軽飲食コーナー、そしてラウンジの3か所である。

少しでもケチりたい私としては、レストランは高いだろうから今夜は却下。とはいえ、軽飲食コーナーのメニューを見ても、どうもイマイチである。

ティータイムに利用したい感じ

さてどうしようかと考えていると、ラウンジ入口に

“COMBO SET 350B ONLY”

などと手書きで描かれた黒板が出ているのを見つけた。ハンバーガーやピザなどの食事とビールなどの飲み物がセットになって350B(約1,200円)だというので、それほど高くはない。私は、これに決めた! と即決して入店した。

このラウンジも一方の壁と窓がない開放的な造りになっていて、吹き抜ける風が心地よい。私はテラス席を選び「ハンバーガーと生ビール」のセットをオーダーした。

すると、まず生ビールと突き出しが提供された。ナッツを頬張っていると、程なくしてマリオットバーガーが運ばれてきた。どうせ100円マックみたいなバーガーだろうと舐めていた私は、予想外のサイズに驚かされた。

大食漢も満足なボリューム。しかも激ウマ!

ビーフも重厚な味わいであり、いかにも「牛肉を食べている」感が舌から伝わってくる。普段食べなれたビッグマックは所詮はファストフードであり、これこそが本物のハンバーガーというのだろう。

食べきれないほどの満腹感で満たされた私は、部屋に帰って就寝することにした。ふかふかのキングベッドは私の体を優しく包み込み、一瞬のうちに眠りに落ちてしまった。

●宿泊2日目

種類も豊富で美味しい朝食ビュッフェ。やはりテラス席がおススメ

朝、目覚めてカーテンを開けると、眼下には海が広がっていた。実に良い眺めである。ベランダに出てみると風が強く、高所恐怖症の私は長居できなかった。

聞こえてくるのは、波の音と鳥の声だけ

バルコニーは眺めは良いのだが、風が強いと下まで吹き飛ばされそうな感覚に陥ってしまう

さて、お待ちかねの朝食会場に向かうとする。時間も10時前であったためか、それほど混んではおらず、テラス席に1席空きがあったので迷わず選ぶ。室内だと冷房が強くて冷え性にはツラいのである。テラス席は適度な微風もあれば海も見えるので、リゾート気分を高めながら朝食を摂ることができる。

メインからデザートに至るまで朝食の種類は豊富であり、日本米や味噌汁もあったのが嬉しい。

グルテンフリーにも対応。ハチの巣からぽたぽた垂れる本格ハチミツもある

色とりどりの野菜類。キッチンスタジアムのようだ

母の心、朝ごはん。日本から遠いラヨーンでも味噌汁にありつけるので体も喜ぶ

スタッフがその場で切り分けてくれるチャーシュー肉は、特に美味であった。本日の宿泊はポイント利用でのものだから、朝食は有料となる。税込み約600B(約2,000円)と高額であり、いつもなら100円の菓子パンで朝を済ませている私には大きな出費であったのだが、仕方ない、良しとしよう。

大きいプールは浜辺の方まで伸びていて、木陰にはハンモックも。打ち身必至のウォータースライダーを試した人

朝食後、砂浜まで続く大きなプールに行ってみた。ここではサメと一緒に泳ぐこともできる。

もちろん、サメは水槽で泳いでいる

のんびり優雅に、午後のひとときが流れていく

プールは縦に長い作りであり、浜辺の方まで続いている

プールサイドにはバーもあるので、喉を潤したり食事を摂ることも可能だ。オレンジ入りのドリンキングウォーターなら無料で飲み放題である。

なぜかラウンジよりも20B高いコンボセット。厨房からの配送料が上乗せされているのだろうか

冷たく冷えたお水をどうぞ。セルフサービスです

ここには、どなたかのレビューで酷評されていたウォータースライダーが設置されているのだが、間近で見ると、確かに変則的というか無理やり作ったような急カーブがあった。

これが問題の高速スライダー。右に左に鋭く曲がる

誰かチャレンジしないかしらと思っていると実験台がやって来た。どうやら無差別級のおばちゃんが果敢に挑戦するようだ。プールでは「撮るわよー」と相方がカメラを構えて待ち構えていた。さては、最後の急カーブの怖ろしさを知らないのだなと気の毒に思ったのだが、私も戦場カメラマンよろしくカメラを構え、「その時」を激写することにした。

目方が重ければ運動エネルギーが上がるし、それだけ壁に衝突した時に受けるダメージも増す。おばちゃんは悲しくも、くねったカーブで両肘をしたたかに打ち付けたようであり、自分の両肘を見比べては盛んに痛そうな仕草を見せていた。

左ひじをぶつけ―の

右ひじをぶつけーの。そしてドボーン

大きいプールを奥へ奥へと進んでみる。最深部のすぐそこに砂浜があり、ビーチチェアが並んでいた。そして木陰には、静かに揺れるハンモック! 私が夢にまで見た、「南の国でハンモックに揺られて昼寝」が実現したのである。聞こえるのは波の音、見えるのは青い空。いつまでも続いて欲しい至福の時。

時間帯とチェアによっては、日差しが直撃してしまう

長年の夢が叶ったハンモックでの昼寝。油断して膝下に激しい日焼けを食らってしまう

砂浜はこのような感じ

だが、不用意な昼寝が私を悩ませることになった。頭隠して足隠さず。膝から下が激しく日焼けしてしまい、帰国後、医者に行く必要が生じてしまったのだ。通常なら、どこででも手に入る日焼け止めであるが、ここではコンビニすらなく、入手困難である。当ホテルに宿泊される向きには、ぜひとも事前に入手しておいで頂きたい。

小さいプールは目の前が海。ただし、岩場がちだから足元には注意

昨夜の暗い中を訪れた小さいプールについても、改めて視察に向かうことにした。そこには比較的大きな「フィッシュバー」も用意されているが、ここの売りはなんといっても目の前が海であるという点だろう。プールでも海でも、好きな方を選ぶことができる。

確かクローズ中だと聞いたのだが、構わず泳いでいたファラン達

ただし、波打ち際は岩場がちであるため、滑って転んだりしないよう足元には注意する必要がある。

岩場が多く砂も熱いので、素足での散策はしない方がよい

ホテルまでは、結構な距離がある

大きいプールと小さいプールのアクセスは悪いので、どちらかに絞って泳ぎに来ることになろうが、日中はプールにいるより仕方ない環境下であるので、お好みに合わせてくつろいで頂きたい。

「変身ッ! V3ャー!」トランポリンで童心に返る

小さいプールから少し坂を上った高台にトランポリンが設置されていた。試してみると、当然だが、バッタのような跳躍力を得ることができる。そして、周りには誰もいなかった。

ピョンピョン高く飛び上がっていたら、プールで泳ぐファランと目が合った

となればだ、人目があってはとてもすることのできない、ある一連のムーブをセリフ付きでやってみることにした。一連のムーブとは、このことである。

「お、おのれデストロン・・・ 変身ッ、 V3ャー!」

変身! ダブルタイフーン。力と技の風車が回る

「トゥ!」

横綱の土俵入りを参考にして作り出されたという変身ポーズに心を躍らせた幼少時代

仮面ライダーV3の変身ポーズをトランポリン上で決めた後、天高く飛び上がってみた。主人公になりきった滞空時間の長い跳躍で、たちまちにして童心を取り戻すことができた。あの頃、なりたかった仮面ライダーに、なれた気がした。

誰もいないレストランを独り占め。絶品のマッサマンカレーを夕暮れを眺めながらじっくりと食す

泳いで、寝て、泳いで、寝て。この繰り返しで時間も午後5時を回り、そろそろ腹も減ってきた。昨夜は回避したレストランで本日は夕食を摂ることとした。

「まだ準備中?」と思うほどにレストランは静まり返っていた。お客さんは誰もいなかったのだが、営業中だという。「店内? 外?」と訊かれたので、やっぱりテラス席をチョイス。余程暑くはない限りはテラス席一択である。

一応メニューに目を通してみたが、すでにオーダーする品は決まっていた。無数にある食事の中で世界一美味いとも言われる「マッサマンカレー」である。果たしてマリオットのマッサマンカレーはどんなお味なのか? 楽しみである。

「スパイシーにしないでね」

と念を押し、満を持して注文したのであった。

すると、まず初めにパンがサービスされた。カレーが出来上がるまでのセットアップ的な役目なのであろう。「お好みで味付けしてね」とマムシ酒みたいな瓶も置いていってくれた。

ミネラルウォーターは50B。市価の約5倍である

午後6時になろうかというのに、まだお客さんは私一人である。レストランと暮れゆく景色を独り占めしているようで、悪くない気分だ。パンをちぎっては食べを繰り返していると、「おまちどおさま」とマッサマンカレーが運ばれてきた。

マリオットのマッサマンカレー(350B)。ライスは標準装備

鶏肉と野菜がトロトロに煮込まれている。

うん、美味いッ! 

辛さ控えめにしてもらったので、舌をヒリヒリさせることなく食べることができた。程よく効いたスパイスはお米にもよく合って、なるほど世界一美味い料理と評されるのも納得できる味わいであった。

普段の食事は時間との闘いでもある。味わうというより、胃袋にかっ込んでいるような有様だが、今日はゆっくり、存分に時間をかけて夕食を楽しんだ。

時間に追われる必要もないので、食べ終わった後も、その場を動きたくない。ずーっと腰を下ろしたまま、とりとめもない時が流れていったのである。するといつの間にか、辺りはとっぷりと日が暮れていた。

夜のマリオット。窓の明かりから推して、かなりの空室があったようだ

夕食後、入浴すればやることがない。仕方なくラウンジへ出撃したところ、スタッフと打ち解けることができた
夕食を済ませ、部屋に帰ってぬるいお湯にゆっくり浸かる。自宅の湯船とは違って広々して足も延ばせるのが極楽だ。

風呂から上がると、22時前になっていた。さて、後は寝るしかすることがない。が、それでは余りにも面白みがないので、昨夜のラウンジに再度行ってみることにした。昨夜はハンバーガーを食べるのがメインであったのだが、今宵はバーテンダーとの会話に挑戦してみる。

ラウンジのバーカウンター。生ビールの銘柄はチャーン 

時刻は21時50分頃だった、誰もいないラウンジのバーカウンターに腰かけ、メニューをチェックし、生ビールを頼むことにした。

メニュー。とびきり高額という訳ではなく、良心価格である

 するとスタッフから、

スタッフ

「もう少し待ってみてはどうですか? 22時からハッピーアワーなので、半額になりますよ」

 

 
カクテルだけではなく、ビールも割引あり

 
と耳寄り情報が寄せられたのであった。せこい店ならば、そのままオーダーを通して割引を利かせないようにするのだろうが、ここではそのようなことはなかった。

 
その夜は、やはりほとんどお客さんがいなかったため、2人いたスタッフはかなりの時間を私との会話に付き合ってくれた。ここでは書けないような、タイならではの話も聞くことができて、非常に楽しい時間を過ごすことができたのである。

 

スタッフはいずれも地元出身ではなく、ヌア(北)とイサーン(東北)の出身であり、またいずれも大学卒業後、ここに勤めているのだという。
 

 
「イサーンとラヨーン、どっちが好き?」

 
と尋ねたところ、海はなくても、やはり生まれ故郷であるイサーンが好きだと答えてくれた。

 
閉店間際まで楽しいおしゃべりは続いたが、私の体力も限界となり、私のラヨーンでの最後の夜は幕を閉じた。

 
 
●宿泊3日目
 

 
朝食で私のために辛くないイエローカレーを作り直してくれたキッチンスタッフ。チキンがゴロリで激ウマ
今日も10時前に朝食会場に向かう。席も昨日と同じテラス席をチョイス。毎日こんな素晴らしい環境の中で食事できたとしたら、どんなにいいことだろう、と叶わぬ願いを抱きつつ食事を見て回る。
 

テラス席からラウンジ方向の眺め

オムレツステーションでは、宿泊客の好みに応じた卵料理を手際よく作ってくれる。

 
卵料理も美味しいが、W電球に照らされている肉も美味しい

昨夜食したマッサマンカレーに似たイエローカレーがあったので、食べ比べてみる。ところが、日本人には少しスパイシー過ぎる刺激的な味わいであり、一口食べた私がいかにも「辛~い」というような表情をしたところ、それをドキュンと目撃したスタッフが、
 

 
スタッフ
「どうしました? 辛くないものを作って差し上げますよ」

 
とキッチンスタッフに私向けのイエローカレーを特別に作り直すように伝えてくれたのであった。手間がかかるんじゃないのと言ったのだが、マイプレジャーとばかりに作り直してくれたのであった。
 

日本人向けの辛くないイエローカレーは、チキンたっぷり。昨夜のカレー同様に美味かった。ビールの銘柄の違いのようなもので、好みによる

今日の朝食もお腹に入りきらないほど食べてしまい、腹ごなしに池で泳ぐ錦鯉を眺める。
 

タイでも錦鯉を愛でる文化があるとは知らなかったが、日本から輸入したのだろうか

プラチナ会員特典でチェックアウトは16時まで延長されてはいるが、あまりノンビリしていることもできない。なぜなら、ラヨーンからバンコクまでは丸半日を要するのである。私は早めにチェックアウトする必要があったのだが・・・。

 
大感謝。ホテルから足のない私をスタッフが個人的にバスターミナルまで送ってくれた
前日、ホテルからバンコクまでの帰り方をフロントスタッフに尋ねると、ホテルのリムジンタクシーが使えるとのことであった。しかし、バスターミナル2まで1,000バーツもかかるというのだ。
 
 
「ソンテウは走っていないの?」

 
スタッフ
「いつ走ってくるか分かりませんよ」

 
一昨日に利用したソンテウは、バスターミナルが出発地点であるからこそ確実に乗車できるが、逆方面はいつ来るのかどうかさえ不明である。

 
 
スタッフ
「シャトルバンの運行もありますけど」

 
とチラシを渡してくれた。

 

ホテルのシャトルサービス。ご覧とおりこれだけの便しかない

 
 
このホテルに宿泊する客のほとんどが自家用車で乗りつけて来ているので、いかに中心部から離れているとはいえ、シャトルサービスの需要が少ない。そのため貧弱な運行ダイヤのであろう。しかも、一部が有料となっている。

 
これではバスターミナルまで行くことができないので、高い出費となってしまうが、リムジンタクシーを利用するしかない、と半ばあきらめムードだった。
 

 
ところが、昨夜のラウンジにおいて、このことをスタッフに相談したところ、
 

 
親切なスタッフAさん
「それなら、私が車でバスターミナルまで送ってあげるよ」

 
と信じられないような親切心を見せてくれたのであった。彼も午後から仕事があるというのに、まったく有難いことである。13時の待ち合わせ5分前にスタンバイできたと連絡がきた。時間にも正確である。

 

 Aさん

「ハーイ、コッチ コッチ」

 
2泊3日の日程を終え、いよいよ帰路につくこととなった。手を振る彼の車に乗り込むと、バスターミナル2まで向けて静かに出発した。

 
ラヨーン郊外の道は交通量も少なく、スローライフを送る民家をまばらに見ながら快適に走行していった。途中、朝食の食べ過ぎがいけなかったのか、お腹の中が確率変動に突入した。トイレに行きたい旨を告げると、Aさんはガソリンスタンドに立ち寄ってくれた。

 
だが、トイレには紙が備え付けられていなかったのである。青い顔をした私が立ち往生していると、Aさんはすかさずティッシュペーパーを売店で購入してきてくれた。ここでもファインプレーを見せてくれたAさんであった。見た目は新しめのスタンドであったのだが、トイレには紙がなく、しかも手桶で水をすくって流すという、原始スタイルのタイ式トイレであったのだ。

 
タイでは、高級ホテルやショッピングモールでもなければ、トイレが近代化されていない確率が非常に高い。なので、綺麗なトイレがあれば、迷わず事前に用を足しておくことをお勧めする。

 
見た目は普通のトイレであるが、大便器は原始的スタイル。ウンは自らの手でつかみ取れ

 
 
途中、トイレタイムを挟んだとはいえ、バスターミナル2に到着するのに1時間近くを要した。改めてマリオットは遠く離れた場所にあることを痛感させられた。
 

 
バンコクへの拠点となるバスターミナル2の入口付近

 
ここでもAさんが、私の代わりにバンコク行きのチケットを購入してくれることになった。だが、我々はそこで、重大なるミスを犯していたことに気付いたのであった。

 
 
それは、このターミナル2まで来る必要はなく、途中のバーンペーのターミナルに行けば、大型バスでバンコクまで行けることに今更ながら気が付いたのであった。これには二人して顔を見合わせ、苦笑するより他なかった。

 
この1番窓口でバンコク行きのチケットを購入。160B(約500円)。なぜか行きよりも2B安い

 
さて、バンコク行きチケットを購入すると、渡されたチケットを見てAさんは

 
Aさん
「18番乗り場から出発だね」

 
と乗り場まで二人で向かおうとしたところ、
 

 
運転手
「ちょいと待ちな。バンコク行きはそっちじゃないぜ、1番だぜ」

 
我々
「えっ? 本当に?」

 
運転手
「ああ。だって、俺が運転するバンに乗るんだから間違いないよ」

 

 
後ろからバンの運転手に声を掛けられたのである。最初は騙そうとしているのかとも思ったのだが、タイ人のAさんもいるのに、そんなことをするはずがない。単に、Aさんがチケットの数字の意味を誤解していたのである。
 

 
18、160」とペンで書かれている。「18番乗り場、160B」と思うのが普通の感覚なのだが・・・

 
18番乗り場。確かにバンコク行きにしてみては寂しい感じがする

 
 
18番とは対面の乗り場を見ると、バンコク行きがずらっと並んでいる

 
これが正解。バンのフロントガラスに「18」と書いてある。チケットの数字は、車両番号だったのだ。とても分かりづらい
 
 
それにしても、タイ人でさえ誤解してしまうようなチケットの書き方には閉口してしまう。乗り場を数字でなくアルファベットにするとかしないと、間違えてしまう人が後を絶たないだろう。

 
帰りのバンが分かったところで、Aさんともお別れとなった。これから仕事だというのに、片道1時間かけて私を車で送ってくれた彼には感謝感激であった。
 
 

Aさん
「次は、ラヨーンで飲もう!」

 
再会を約すと、Aさんは仕事へと戻っていった。

 
終点まで約4時間の長丁場。あなたは道中、トイレを我慢することができますか?
その日、Aさんの車中で腹が確変に入り、「大も小も出やすい」状態になっていた私は、もちろん用心のため出発前にラヨーンのバスターミナル2のトイレに行っていたし、水分補給も控えてはいた。

 
ところがバスターミナルを出発して15分ほどで、早くもトイレに行きたくなったのである。

 
 
これはマズイことになった。

 
バンには当然トイレなどついている訳がないし、基本、バンはトイレ休憩を挟まずに終点までノンストップ運行をする。今の状況から考えて、我慢したところでも、あと20分と持たないだろう。
 

 
人は追い込まれた時、窮地を脱するために頭を働かせるものである。私は、隣に座っているタイ人男性に「トイレに行きたい」と英語で申し出ると、

 
タイ人男性
「俺は行きたくない」

 
と誤解されたようである。そこで、タイ語の翻訳サイトで「私がトイレに行きたいので運転手に伝えて頂戴」と打ち込んだものを彼に見せると、

 
タイ人男性
「おーい運ちゃん、トイレに行きたいんだってよ。停まってやって頂戴」

 
と運転手に伝えてくれた。出発して30分ばかりであったが、運ちゃんはガソリンスタンドにピットインしてくれた。

 
臭いは直接外気に拡散。個別に小便器がついているだけ、まだ文化的
 

 
「あー助かったぁ」

 
便器を前にして遠慮なく放水活動を開始した。我慢を重ね、それを一気に解放する。その時の安堵した気持ちは、誰もが経験しているはずだ。
 

 
さて車内に戻ってしばらくすると、またしても尿意を感じてきたのである。こんな時に、どうして、どうしてなのか? バンコクまで、まだまだ先は長いというのに。とうとう我慢ができなくなり、途中、もう1回のトイレタイムを取ってもらった。

 
しかしここで不思議だったのが、私の他にトイレに行くタイ人が一人もいなかったことである。ついでに私も、という人がいたって全く不思議ではないのだが、みんなジッと車内で待っていたのである。タイ人は長時間乗車の場合には便意を催さない体質が形成されているのだろうか。

 
バーンナーの手前からは道路も渋滞する。終点まで行かずに、途中のウドムスック駅でBTSに乗車する方が断然早い
夕方のバンコク都内であれば、そりゃあもう渋滞が激しい。嫌になるくらい車が前に進まないことは珍しくはない。私が乗車したバンもバンコク中心部に近づくにつれ、渋滞の波に突入した。大体、バーンナーの手前くらいから渋滞の激しさが増すようだ。

 
そうすると、バンに乗ってエカマイまで行くよりも、途中でBTSに乗車できるのなら、そこで乗り換えた方がバンコク中心部に到着するのがずっと早い。ラヨーンだけでなくパタヤからの便もそうだが、途中でBTSに乗車することのできる最も早い駅は、ウドムスック駅となろう。

 
なので、セントラルバンナーを過ぎた辺りでマップアプリを起動させてウドムスック駅を確認し、降車準備に入るのがベターである。

 
乗客は、それぞれの目的地で次々に降車していったのだが、車内に一人になった私は、あえて終点のエカマイまで乗り続けることにした、なぜなら、全体でどれくらいの所要時間がかかるのかを確かめたかったからである。

 
渋滞にはまってから、約1時間くらいでエカマイに到着した。バンを降りる時、運転手から「またトイレか? ハッハッハ」と言われたので一緒に笑っておいた。

こうして、短いようで長く、長いようで短いラヨーンマリオットでの滞在が終わった。つくづく実感したことは、「バンとソンテウで行くもんじゃない」ということであった。経済的に余裕のあるときに宿泊したいホテルであった。
 

 
 
 
 
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