パイロット詐欺師の現況報告②「パキスタン人に禁固2年の判決」

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判決! 被告人を禁固2年に処する

本年1月末、ついにタイ警察によって逮捕されたパキスタン人詐欺師、サダム・カーン。この喜ばしいニュースを前回の記事において報じたところだ。

この度、タイの裁判所が速やかに本件事件を審理した結果、禁固2年の判決が下された。

以下にこれを速報する。

パイロット詐欺師の現況報告② 「パキスタン人に禁固2年の判決」

本年1月25日、バンコク郊外の潜伏先において、詐欺容疑でタイ警察に逮捕されたサダム・カーン であるが、タイ裁判所は2月25日、被告人に次のとおり判決を下したのである。

タイ刑事裁判所

「被告人を禁固2年に処する」

私が被害に遭ってから約1年半、聞き及んだだけでも10件ほどの被害がある。さらに、泣き寝入りしている隠れた被害者を含めれば、かなりの被害額に及んでいるであろうサダム・カーン による偽パイロット詐欺事件。

この事件も、禁固2年という判決が下されたことでようやく終結を迎えたのである。

それでは、逮捕から判決までを時系列で振り返ってみることにしよう。

逮捕から判決までの時系列

① 2020年1月25日:サダム・カーン  逮捕される

この日、バンコク郊外にある潜伏先アパートをタイ警察が急襲。詐欺師サダム・カーン があえなく御用となる。

② 1月下旬:サダム・カーン 被害者有志によるタイ警察との折衝

審理を前に、有志の被害についても起訴してもらえるよう申し立てると共に、被害金の返金についても協議した。また、判決が2月25日に下されることを承知した。

③ 2月25日:禁固2年の判決が下され、なんとサダム・カーン 本人からテレビ電話が入る!

これまで、頼りになるのかならないのだか、つかみ所のない存在感を発揮していたタイ警察のD捜査官から、被害者の一人であるAさんの元へとテレビ電話が入った。

D捜査官

「ハロ〜ォ。判決が出ました。禁固2年です」

続けて、D捜査官は驚くべきことを話したのである。

D捜査官

「サダム・カーン がお金を返すと言っています。今、ここにいますから、直接話してみてください

なんと! どういう経緯でそういうことができるのか謎ではあるが、D捜査官のすぐ横にサダム・カーン 本人がいて、Aさんと直接話せると言うのである。

それでは、サダム・カーン の判決後の声を、ここにご紹介しよう。

まさかの想定外! サダムが騙取した金を返金してきた! 

Aさんによれば、約1年ぶりに見たサダム・カーン の表情には反省の色が見られず、よく平気で話ができるものだと呆れたそうである。

サダム・カーン 

「あなたに、お金を返します。だからタイの私に、会いにきて  I need you 

サダムによれば、Aさんだけでなく、Bさんの被害金を合わせた約3万バーツを返金するので、私に会いにきてくださいと言うのである。

しかし、そこは相手が詐欺師である。口からデマカセの嘘を並べ立てて日本人を騙し続けてきたこの男。信用することなど到底できるはずもない。逆に「刑務所はツライ所なのでお金を貸してもらえないか」等と言われては堪らない。

そこでAさんは、

D捜査官に被害金を預けること

被害金はD捜査官から受取るつもりであること

をサダムに告げ、テレビ電話を切ったのであった。

「被害金が返ってくるなんて、そんなことはないだろう」

半信半疑の私たちであったのだが、遂にその日がやってきた。2月27日、D捜査官から「サダムからお金を預かった」旨の連絡が入ったのである。

実際に返金された被害金

「シンジラレナーイ」

だが、それは現実であった。警察署内で無事に被害金を受取ると、私たちが長期にわたって追い続けたサダム・カーン との闘いが、最高の結果となって幕を閉じたのであった。

通常、詐欺事件で被害金が返ってくることはまずあり得ない。詐欺師は、右から左へと金遣い荒く浪費し尽くすか、金はもうないと嘘をつくかの、どちらかだからである。

だが今回は、運良く被害金が全額戻ってきた。しかもご丁寧にも、銀行振込手数料を含めた全額である。破産した企業にいち早く債権回収を迫る債権者のように、迅速に行動した賜物であるとも言えるだろう。

この点、他の被害者を差し置き、抜け駆けするようなつもりなど毛頭ないのであるが、被害金を取り戻したいと考える被害者の方がいらっしゃるならば、私も全面的なバックアップをさせていただきたいと考えている。

サダム・カーン 被害者の方、速やかにご連絡を。お金が取り戻せるかもしれません

短期旅行者だから被害申告がなされないことや日本人の親切心につけ込んで、悪質な詐欺働きをバンコク都内で繰り返していたパキスタン人詐欺師、サダム・カーン 。

今回、サダムに罰が下されたことで、束の間の平和がバンコクに訪れたのである。

しかし、彼奴は遅くとも2年後にはシャバに出て、野に放たれることになる。どこで身につけたのかは知らないが、彼奴は片言の日本語を操り、再び日本人に狙いを定めて詐欺働きを開始することが予想される。

日本国内での詐欺であればともかく、海外においては、現地警察があてにならないことが多いだろう。そして日本大使館も「メンドクセー」とばかり、途中から私たちの声を無視するなど、全幅の信頼をおける存在であるとは言い難いことが今回の事件を通して浮き彫りとなった。

ひとたび被害に遭えば、泣き寝入りの公算が大きい。

自分の身は自分で守るー。

タイ好きの皆様におかれましては、今後とも十分にご注意されたい。

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コメント

  1. かくむゆきこ より:

    私も偽物パイロットの詐欺に遭いました!
    捜査に協力して欲しいです。